鉄道高架下有効活用の新たなカタチとして誕生したのが、近鉄×デイトナハウスの共創プロジェクト第1弾『K･BLOC HANAZONO』です。

コロナ禍が加速させたテレワークに代表されるデジタルネットワークの劇的な普及は、鉄道インフラや駅、またその周辺に広がる住宅地の意味合いを徐々に変化させ始めています。

そんな中で、“自由な移動”を可能にするモーターライフと、“安定した規則性”を持ち味にする鉄道インフラの融合を果たしたガレージ賃貸住宅が『K･BLOC HANAZONO』という訳です。

そもそも鉄道路線は河川や海岸べりなどと同じように、人と人の“狭間”に属する領域です。本当は“狭間”に拠点を設けることができればフットワークが激変して、より行動的で遊動的な生活が可能になることは大昔から古代人も知っていましたが、“公共的”で“入会地的”な意味合いのある場所なので、住居の場所としてはアンタッチャブルなエリアでした。

しかし、時代の変化とともに、この古くて新しい場所、“狭間”にまんまと住んでしまう考え方のシフトが生まれてきたのです。

ですから、この住居での生活は私たち一般人にとっては未体験ゾーン。しかし、自分の移動手段をスタイリッシュに生活に取り込むデイトナ読者のような“現代の遊動民”にとって、単なる“利便性”の枠を超えた豊かな生活の可能性が広がることは容易に想像できるのです。“古くて新しい場所”は、プリミティブな活動性と現代テクノロジーの融合する、“いいとこどり”の場所なのです。

ハイパーなマシンを駆使する主人公が都市部を疾走する映画「ブレードランナー」のような、サイバーパンク的なSFっぽいイメージを思わず想像してしまいますね。

居住者はクルマ・バイク愛好家やアウトドアフリークの方のほか、テレワークや作業場、起業後の新たなオフィス等の用途にも対応でき、多様化するワーク・ライフスタイルにアジャストします。

TYPE

TYPE-1

TYPE-2

いつもながらの艶消し黒の鉄骨フレームが構成するガレージ空間は健在です。インダストリアル感満点の黒のグラデーション。スポット照明に浮かび上がるマシンのボディが差し色になって、その愛着が途切れることがありません。ステンレス製の流し台をガレージ空間に標準装備。写真はTYPE-1。

2階が居室になっており、ガレージと同様につや消し黒の鉄骨フレームを剥き出しにしたデザイン。まるでSF映画の舞台装置のようなインダストリアル感に満ち溢れた内部空間。この居室にキッチン、バス、トイレ、洗面所を備えています。事務所等にも使えるため、利用用途は多種多様です。

住居タイプは2種類。間口2スパン（1800㎜×2）と、間口2.5スパン（1800㎜×2.5）。奥行はどちらも4スパン（約7200㎜）。広いタイプではクルマ１台とバイク2台が悠々と格納できます。2Fへ上がる階段は螺旋階段と鉄砲階段（直階段）の2種類です。階段の吹き抜けから上階の光が差し込む光景は秀逸です。写真は2.5スパンのTYPE-2となります。

同物件の上の高架はロングレール（継ぎ目の少ない線路）を採用しており、振動音が伝わりにくい構造なのも特徴です。更に高架と分離した建物にすることで、鉄道の走行にともなう騒音や揺れの影響を抑えています。

すっかりおなじみの可変型の棚システム『FASブラケット』もしっかり実装。装着場所は自分で決められる締め込み式です。

DATA

近鉄不動産作成 紹介動画