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DAYTONA HOUSE✕LDK デイトナハウス

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Wired DinerTOKYO

デイトナハウスの母体LDKinc.が
カフェ事業と建築の融合を
テーマにしていた時代の
記念碑的な伝説のカフェ建築

Wired Diner

デイトナハウス×LDKの母体である株式会社LDKが、JR渋谷駅の西口近くで経営していたカフェ『WIRED DINER』。

イームズハウスをオマージュとし、2階建ての鉄骨フレーム建築で、ガラスの開口や壁面を、硬質ゴムのジッパーガスケットで装着した画期的な建物。壁面部分は、大田区の町工場で製作したアルミのサンドイッチパネル。

内部に断熱材を充填した特殊構造を作成しました。

その効果で、外観の印象は、鉄骨の無骨なフレームと、軽快な印象のシルバーのアルミ板、そしてガラスの透明感のコントラストで、独特のイメージを醸し出しました。

それはまるで、1970年代初頭のポルシェ911の印象に近いものでした。黒とシルバーのコントラストです。

ジッパーガスケットを採用した理由は、壁面の変更を自由自在にしたいということです。

ジッパーの脱着で壁面をガラスに変更したり、ガラス面にデザインしたグラフィックのサインパネルを装着することもできる。

つまり建物が、季節やシチュエーションによって表情を変えることができるように設計していました。

これは、長い年月親しまれることを目指した店舗建築にとって、非常に有効なことです。いまだに、この外壁面の可変性をこの建物のレベルで実現している例を見かけません。

20年前の実例であり、期間限定店舗の宿命で今は現存しませんが、いまだにそのノウハウは十分な先進性を放っているのです。

“ダイナー”という業態の可能性も、ニッポンの商業空間では、あまり開発されていません。

それは店舗のブランド性が“場所のブランド性”。つまり鉄道沿線の階級序列に規定されていたからです。

ダイナーはロードサイドにクルマやバイクで気軽に立ち寄れるレストラン業態です。“場所のブランド性優先”の時代には、どうしても低く見られがちだったのです。

しかし、今後、デジタルコミュニケーションの発達やテレワークの進展などの社会の変化は、必ずしも鉄道の駅(ターミナル)の“場所のブランド性”に影響されないフリースタンディングの店舗の需要を高めていくことでしょう。

レベルの高い食事や時間を提供しながらも、気が置けないカジュアルな店舗空間 の可能性が、いま改めて見直される時代が到来しているといえます。

いろんな意味で、このWIRED DINERは、次世代店舗のプロトタイプだったのです。

Wired Diner
Wired Diner

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