埼玉県飯能市の森の中に設計したオフィス建築。まさにデジタルネットワーク時代にふさわしいコンセプトの好例です。

緩やかな起伏のある敷地には、落葉広葉樹の森が広がり、スチールサッシを多用したガラスウォール越しに木々の枝が間近に見えるオフィス空間となっています。

艶消し黒のシャープな鉄骨フレームは、意識の上では“ゼロ記号”です。存在を過剰に主張することのない、絶妙のテクスチャーなのです。

そこで仕事をしていると、まるで木に登って仕事をしているような錯覚を覚えます。斬新な発想の転換が可能になりそうな場所なのです。

デジタルネットワークの発達する、21世紀的な状況は、コロナパニックで加速され、環境がよく、気持ちの良い場所でビジネスをすることが可能になりました。

豊かな発想や新しいアイデアを沸かせる場所として、従来顧みられることがなかった場所がむしろビジネス環境として最適な場所に変化していく時代がすでに始まっているのです。